ザ・コーブ2010年03月08日 23時36分30秒

アカデミー賞のドキュメンタリーの部で、「ザ・コーブ」が受賞しました。
YAHOO映画の論評では、

「クジラの街、和歌山県・太地町の入り江(コーヴ)でひそかに行われているイルカ漁をとらえた衝撃のドキュメンタリー。1960年代の人気ドラマ「わんぱくフリッパー」の調教師リック・オバリーが、イルカが巨大ビジネスの餌食になったことを悔やみ、イルカの保護を訴えるため来日し、リックと一緒に行動する撮影隊は、漁の模様を隠し撮りで撮影。続々と白日の下にさらされるイルカの水銀問題、イルカ肉偽装問題、何よりもがき苦しみながら殺される大量のイルカの姿に言葉も出ない」

とありますが、日本人がこんな記事を書いてほしくないですね。
前にもこのブログで書きましたが太地のイルカ漁は、400年も続いているのです。そしてそのためにイルカが減ったとは考えられません。

確かにかなり発達した脳と、人へのなつき具合から、かわいそうと思うのは無理もありませんが、じゃーこれまで脂をとるだけで肉をそのままうち捨て種を激減させ絶滅の危機にさらした欧米の鯨漁はどうなのか、アメリカのバイソンを毛皮をとるだけのために大量に殺し、ほぼ絶滅させたのはどうなのか。高級料理に生きた猿の脳みそを食べる国もあります。

私がいいたいのは、あらゆる種が生息し繁殖できる土地や場所を復活させようと運動し、それを世界にアピールしてほしいということです。
アカウミガメやアオウミガメが絶滅危惧種に入っているのは、産卵する場所が極端に少なくなっているのも一つの原因です。
ある地域では野生の山羊などが増えすぎて、その土地が砂漠化しています。そうした問題点をきっちりと映像でとらえ世界に警告を与えてほしいです。
科学的に解明した上で、どうしてもとってはいけないとなると、それはきちんと守らなければいけませんが、何百年も続いている食文化の中で、捕獲しないと種のバランスが崩れてくると言うのもまた真実です。
日本でも狼という天敵のいなくなった鹿などが増えすぎて、生態系のバランスを崩しつつあります。また杉ばかりになった森では餌がなくなり、人里に降りて悪さをする猿やイノシシの問題もあります。
CO2削減に躍起となっているのですが、地球を支えている生態系のバランスもきちんと見直し、しかるべき対応を世界中が同時にしなければいけないときが来たと思います。
渡り鳥は、あらゆる国を行き来し、渡ってきた越冬地で生活できなければ、もとの国に帰れなくなります。海岸も渚がなくなりアサリがすめなくなれば水が一気に汚くなります。今もアフリカでは、干ばつのため野生動物が危機にさらされています。
鯨ばかりに目くじらを立てないで、次の作品では、地球の危機を救うためにはどうしたらいいかをプレゼンテーションしてほしいです。
そして、それでアカデミー賞を取ったのなら、大拍手を送りたいと思います。

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