1975年太地港2010年03月09日 22時58分42秒

引き続きイルカのことですが、写真は1975年、今から35年前。
この日、太地港はイルカでいっぱいでした。
串本あたりから、うまくこの港まで追い込んできたのです。
これからこれを水揚げします。
この光景は今も変わっていないと思います。

映画には、たぶんこういう光景も写っていることでしょう。
自然の恵みなのですよね。欧米の、スポーツの狩猟ではなく、まさに生きるための漁だったのです。

ここ熊野地方や、日本でも捕鯨をする地域はリアス式海岸の、田も畑も少ない地域なのです。こうした自然の恵みを、それも千載一遇のチャンスを逃さず、ありがたく頂くのは悪いことなのでしょうか?
イヌイットがアザラシを狩猟するのと何ら変わらないと思うのですが・・

映画が封切りされたら、見てみたい気もしますがそれが向こうの思うつぼだったらいやだしなと思ったりもします。

新聞で、メコン川の水位がずいぶん下がったとか、北極の氷が溶けてシロクマが餌がとれない状況などをきちんと把握し、どこに問題があるのか等を知らせてほしかったですね。
マグロも捕ってはいけないと世界から言われそうです。必死の攻防をしてますね。マグロを食べるのも日本の食文化のひとつですから。

ただ私が気になるのは、鰻です。鰻の場合、昔は単に地元で食べたいときに釣りに行って食べていたのが、近年は、ビジネスとしてまだ小さい頃から川口で大量にすくい取り、それを養殖して大量に市販していると言うことです。

鰻の場合の問題は、「ハリウナギ」(鰻の子供を私の子供の頃はそう呼んでいました)の時に採って養殖し、次の世代を作らないまま人の胃袋に入れられてしまうことです。次世代の繁殖のしようがないので減るばかりです。
事実、私の子供の頃にあれほどたくさんあった鰻が、今や貴重品ですからね。少なくなったので、韓国や中国から輸入し、国産と言ってごまかした事件もありました。
世界中が、ジッパーのずれた感じでうまく収まっていない、というのが今ではないでしょうか。わずか200年で人類はとんでもない方向に来てしまい、それをどう修復するかが、全世界の課題でしょうね。

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