次世代電動車開発コンソーシアム2013年08月29日 22時08分01秒

今日は大阪府立大学であった「次世代電動車両開発コンソーシアムキックオフ」講演会に行ってきました。

講演は、日本EVクラブ代表の館内さんとトヨタを退職されて大阪府立大学の研究センターでアドバイザーをされている大仲さんのお二人でした。

いずれもEVとFCV(燃料電池自動車)の今後のあり方で、CO2排出による地球温暖化を食い止めるという大きなテーマで話をしていただきました。

最近軽自動車が、エンジンストップや補助バッテリをつけたりして、コンマ何リッターの世界で燃費競争している馬鹿らしさに嫌気をさしていたのが、館内さんは、
「世界は特にEU諸国は、燃費競争以前に、CO2を以下に減らすか心をくだいているのに日本は燃費のことでしのぎを削っている。これは間違っている」と言われていました。

私も同感です。

「このことはガソリンエンジン車の技術が限界に来たことを示している」ともいわれました。これまた全く同感です。燃費がいいというだけで、全く走りません。追い抜きなども遅いので怖いですね。舘石さんも私が感じたことと同じことを言っていました。

今度我社に入ったプリウスのプラグインハイブリッドは、うまく走れば多分50km/㍑はいけると思います。
三菱のアウトランダーなどはもっと走ると思います。
岡崎から東京まで、充電をしながらですが、5㍑しか使わなかったそうです。

軽の燃費は、小さなエンジンでもたかだか30km/㍑を少し超えるだけです。
実際走れば1㍑で18kmから20km位だと思います。

テレビコマーシャルで、0.4km/㍑多く伸びるということでナンバーワンといってますが問題外ですね。

これまで燃費を減らしてきたのは、CO2を減らさんがためですが、ここへ来て軽四輪は、CO2のことはそっちのけで燃費のみの競争をしています。
ボタンのかけ違えをして欲しくないですね。

2008年度の世界の石油消費量は40億5900トンでそのうちの交通分野が22億9900トン
そのうち自動車の石油消費量はその90%ですから、石油の総消費量の51%を車が消費していることになります。

CO2を減らすために、EVやFCVをもっと普及させなければなりません。


EUではCO2排出量規制があって、120gCO2/kmで2015年には1gオーバーで罰金95ユーロになるということです。
1800ccのハイブリッドが軽く50km/㍑をクリアしているのに、660cc軽四輪の30km/㍑前後の燃費競争は寒いですね。EUならだいぶ罰金を払わなければいけないと思います。

事ほど左様に先進国はCO2削減に躍起になっているのになんと日本のゆったりしたこと。EVに関しても外国ではどんどん新車が発表されていて、年末にはいろんな車種の外車EVが日本でも販売されると思います。
アメリカのテスラは2万台を超えているといいます。

やはりCO2を減らすにはEVやFCVを一台でも多く販売してもらうしかありません。

いろんなデータをもとにいろいろお話しして頂きました。

CO2排出ゼロで、胸のすく走りを残しながら、車を楽しむのには電動車しかないというのが講師のおふた方の結論です。

そうしないとCO2はますます増えて異常気象はさらにひどさを増すと思います。
もう待ったなしです。

トミーカイラの発進0-100kmは、3.9秒です。
ライクーT3でも信号グランプリでは負けません。
EVの胸のすく加速を味わった人は、皆EV党になります。
電池も安くなりましたので、これからどんどん新車を出して欲しいですね。

アメリカのホンダフィットEV、トヨタRAV4などはいい車に仕上がっているようです。

燃料電池車

写真は大阪府の燃料電池車です。大仲さんはこの車の開発をしてこられたそうです。