和歌山ブルースが聞こえる街角 ― 2014年10月03日 21時23分59秒
その昔、夜な夜なネオンの光を浴びながらぞろぞろ歩いた頃が、ありました。
和歌山ブラクリ丁も活気があり元気で、人があふれていました。
大阪の繁華街とは比べものになりませんが、我々安サラリーマンにはちょうどいい繁華街でした。
いつも歯医者に行くと、このブラクリ丁界隈をウォッチングします。
今日もぶらりぶらりと昔の記憶をたどりながらわずかな時間でしたが歩きました。
ネオンが川に映えてきれいだったのですけどね。
今もネオン赤々なのかなー。
かなり元気そうな焼き肉屋さん。
両脇のお店は、やっているのかいないのか。
一応銀座通りもありますが・・・
傾いた電柱に錆錆の螺旋階段。このショットの少し前に白い猫がこの階段を下りてきたので、レンズを長いのに替えましたが、構えたときには姿が消えていました。
残念。
びっくりだったのはこの和歌山ブルースの記念碑。
レコードをかたどったと書かれていますが、何ともいえないデザインの碑でした。
いつ頃出来たのかわかりませんが、今日はじめて見つけました。
さらにびっくりが、この前を行き過ぎようとするとセンサーが働いて、大きな音で古都清之さんが歌う「和歌山ブルース」がなり出しました。
街に活気がないので少し寂しく歩いていましたが、和歌山ブルースが聞こえてきてよけい寂しい気持ちになりました。
この碑を、税金で建てたのなら怒りたいところでしたが、いろんな人の寄付によって建てられたと、寄付した人の名前が刻まれていました。
この碑の近くに公衆トイレがあり、用を足しにはいると、おばさんが一人一生懸命掃除をしていました。
「おにいさん、ええ写真撮れたかい?」
お兄さんといわれて気をよくしながら、
「はい若い頃このあたりをよくほっつき歩きました」
「そうやね、そのころはにぎやかやったね。今はもう閉まった店ばっかりになった。さみしいねえ」
「そうやね。川もネオンできれいやったのにねー」
「時代やね」
といいながらまた忙しそうに掃除をはじめました。
もと来た道へと歩き始めると、
「あいたいみたいすがりたい・・・」とまた和歌山ブルースがなり出しました。
歌の文句にもあります。
「和歌山 泣きたい ああ やるせない」
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