日本が危ない感じ2014年12月01日 18時42分28秒

今日昼休みyahooの記事を見ていたら、文具メーカー「ショウワノート」のジャポニカ学習帳から昆虫の写真の表紙が2012年からなくなっていると言うことです。

きっかけは、

「娘が昆虫写真が嫌でノートを持てないと言っている」
「授業で使うとき、表紙だと閉じることもできないので困る」

ということです。

保護者だけではなく、教師からも同じような声が上がったそうで、ショウワノートの開発部の担当者は「虫に接する機会が減ったということでしょうか」と推測しています。

記事は、

「世相を反映した対応とはいえ、表紙の珍しいカブトムシやチョウが大好きだった人からすれば、寂しく感じられるかもしれません」

と締めくくっていましたが、本当に寂しいですね。

あの学習帳の写真はきれいで文具店で眺めるだけでも楽しかったのです。
一人のカメラマンが30年間世界を廻って撮り続けたものと言うことです。

この記事を読んで、日本の教育のすくいようのない貧しさを実感しました。

嫌いなものを避けて現実と現物を見ない、この世代はどんな大人になるのでしょうか。
そのくせスマホゲームのおどろおどろしいキャラクターやバイオレンスシーンは平気なのですね。

これは、昆虫や動物の自然界での大きな役割を教えない教師とそして野山に連れ出さない親に今一度考えて欲しいですね。

教師自身が昆虫と接していなくて教育者となったので教えられないのかも知れません。きちんと教えている先生もいるのでしょうけど生物の指導は経験しないと分からないところが多いですからね。これは親も同じです。

英語教育もいいですが、自然界のことを教えるエキスパートの先生と時間が欲しいと思います。

写真は少し古いのですが、ちょうどあったので載せました。
赤とんぼももうすぐ絶滅危惧種になる可能性があります。

カマキリも少なくなりました。

その昔カブトムシが欲しくてドングリの木を探し回ったのですが、最近は甘酸っぱいいいにおいのする木が少なくなったので、あまり見かけませんね。
手入れのいい里山にはきちんと昔のように、たくさんいるみたいです。

カブトムシだけではないですが、彼らが何を食べているか、天敵は何か、幼虫の時はどうなのかさなぎはどこにいるか、などなど覚えておいて欲しいですね。

そのうち植物や魚なども今風に言うと「キモい」ということになるのでしょうね。
ラフレシアの花などは真っ先に言われるかも知れません。
ポケモンでキャラクターとして出てくるのでOKかも知れません。

いずれにしろそうした食物連鎖や種の存続のための生物のがんばりを、現物を手に取り確かめて欲しいのですけどね。

今日は学習帳から昆虫が絶滅したという話になってしまいました。
写真は、幼虫が桑の葉を食べているところですが、私の地方では桑畑が無くなりました。