ウスバカミキリ2018年08月10日 12時20分01秒

虫の話。

ニュースや雑誌で見ると近年、日本各地の桜の名所で外来カミキリムシによる被害が拡大しつつあるということです。

そのカミキリムシの名前は「クビアカツヤカミキリ」で外来種らしいです。

漆黒のメタリックな体に胸部の背中が真っ赤な彩りをした、見た目はとても美しいカミキリムシで、原産地は中国、モンゴル、ロシア極東部、朝鮮半島、ベトナム北部とされ、東アジアの大陸エリアに広く分布する種ということです。

このカミキリムシが厄介なのはバラ科樹木に好んで寄生し、成虫が、サクラやモモ、ウメなどの樹木に卵を産み、孵化した幼虫が樹木の幹を食害して、樹木を弱らせてしまうそうです。
幼虫は樹幹の中で2~3年過ごすため、一度寄生されると樹幹の被害は拡大を続け、弱った樹木は最悪、枯れてしまいます。
桜並木などに寄生されたらたまったものではありません。

昔クサギの虫といって疳の虫封じで白い7センチほどの幼虫をよく食べさせられました。
それがカミキリムシの幼虫だと思っていましたが、コウモリガの幼虫だったということがネット検索で判明しました。

当時コンロの上の金網に2,3匹乗せあぶり、やや焦げ目がついたら食べました。
蛾の幼虫だとわかっていたら食べなかったでしょうね。
クサギの根っこ近くに巣くっていたのでクサギの虫といわれましたが、桐やクリの木にも巣くうらしいです。

害虫には違いありません。

虫は古くから不思議な力を持つとされ「日本書紀」には富士川の近くにいた大生部多(おおうべのおお)という人が、柑橘(かんきつ)類にいる虫を神として祀(まつ)った記事があったり、今でも様々な虫が漢方薬などで珍重されていますね。

ウスバカミキリ

写真はウスバカミキリです。

家の近くをうろついていたそうです。
このカミキリの生態をネットで調べていて、クサギの虫の正体を知ったのです。

このカミキリは今頃里山でよく目にしますが、産卵場所は弱った木や立ち枯れの木に産卵するということで、クビアカツヤカミキリのように害虫ではないようです。

この虫の幼虫も食用にされたということです。
一度このカミキリムシの幼虫を食べてみたいですね。