2007年が始まった2007年01月04日 22時09分30秒

デジカメが、それも一眼レフがすばらしくなってきている。
フィルムも宣伝はしているが、ライカまでもがデジタルのM8を造るに至ってはもう後戻りできない感じ。
そういえば、CDが出たとき、臨場感や音が突き刺さる感じで聞き疲れするといって、やはりアナログレコードでなければとかたくなにレコードにこだわった人もいた。
デジタルカメラか35mmカメラかの議論もそれににている。
しかし今でもアナログレコードは健在だし、プレヤーも新製品が出ている。
デジタルとアナログの一番の違いは、デジタルは複製が可能でアナログは難しいという事かな。
CDもDVDもいくらでも原本と全く同じものが複製できる。
写真も同様。
レコードもテープなどで複製はできるけれど本物ではなく、フィルムでの写真も複製は可能だが微妙に違ってくる。
ただボビーとしての楽しさは、やはりアナログに軍配を上げたい。
レコードのほこりを取って、傷つけないように細心の注意を払い少しばかりの雑音ののちに音楽を耳にするまでが楽しいのである。
フィルムも撮っているたときは本当にイメージ通り写っているかどうか分からず、できあがってうれしがったり落胆したり。
そのプロセスが楽しいのである。
デジタルはいきなり結論づけられてしまう感じである。
短絡的といえる。
それが、何となく今の殺伐とした世相と無関係ではないような気がしてならないのである。

ダーウィンの悪夢2007年01月07日 23時30分50秒

ダーウィンの悪夢という映画を見た。
岸和田カンカンやイオンタウンに来ていないので、その映画の存在を知らなかったのだが、映画評論家がほとんど80点以上付けていたのと、ちょうどバスやブルーギルの被害に悩む漁師の「私は琵琶湖の漁師です」という本を読んだあとだったので、どうしても見たくなり大阪まで見に行った。
映画は淡々と進み、クライマックスとかは特にないように思うが、よくみていると地球上のすべてのものに当てはまる課題を所々で投げかけているのが分かる。
普通のドキュメンタリーであれば、その監督の思い入れや、この映画によってこう変えていきたいとのだとかの一種の押しつけがましさがあるのだが、この映画にはそれがない。
それがかえって見るものを、うーーんとうならせずにはいられない何かがある。
たった数匹のナイルパーチの放流が、湖の生態系を破壊し職業の選択を狭くし貧富の差の拡大となってしまった。
その魚をよりたくさん消費しているのが北欧や日本という事で、我々も無関係ではないのである。
我が琵琶湖も、漁師さんの話では琵琶湖固有種が激減したという。
無関心ではいられないのである。
16mmフィルムで撮ったのか分からないが、ざらついた画面でリアリティがあり、久しぶりにいいドキュメンタリー映画であった。
これは、是非たくさんの人に見てもらいたい。