土石流2014年09月01日 23時33分27秒

豪雨禍以来土石流を防ぐための議論が、テレビなどでよく放送されています。
確か2年前の和歌山の豪雨禍のあとも議論されていましたが、そのほとんどが他人事のように受け取られていたのでしょうね。

予算がない、説明会に人が来ないなど、対策できない理由を言われるのが残念です。

和歌山では、雨が多いのであちこちで崖崩れを修復しています。
この林道の山側も10mほどすでに崩れてきています。

次に大雨が降れば崩れると思います。

私は土砂災害を少しでも防ぐには、山の保水力を高めるのも対策の一つと思います。
古くなり手入れの行き届かない杉林などは、保水力を高めるためにブナやナラの林ににもどすことが大事に思います。

そのことがひいては鹿や熊、イノシシなどのえさを増やすことでもあるため、両面からメリットがあると考えます。
崩落寸前の斜面

もう一度原因を洗い直して根本的な対策を立て、実行してほしいですね。

じつは昨日地図で見て滝を見に行ったのですが、そこは以前に来たことがあり、そのときは台風の後で道がずたずたになっていたところでした。

今年また訪れると、道路はほぼ復旧していましたが、土石流の後はそのままでした。
ここは真ん中近くに写っている側壁のところは垂直に川に落ち込んでいたところでしたが、土石流は道路とフラットになるまでに土砂を運び、川の相を変えてしまっています。

砂防ダムが土石流をかなり食い止めていました。

雨が異常なまでに降るようになっているので一日も早く対策をしてほしいです。

気がかりなのは、砂防ダムを造りなさいということで、必要のないところに設置したり、過剰な防御をし、自然を破壊しないかということです。

東日本震災の折りにも莫大な費用で建設した防波堤が何の役にも立たなかったことを、きちんと織り込んで、必要なところに適切な規模の新しい発想での砂防ダムを早く建設してほしいと思います。

それとゲリラ豪雨の、根本原因である地球温暖化を少しでも食い止めるためCO2の削減を、国家として早急に推進してほしいですね。

鳩山さんが25%削減を言いましたが、現在では削減どころか35%も増えてしまっています。