町おこしのことなど2014年09月24日 17時38分49秒

隣町の岩出市は、古い町並みと新しい町並みが混在しています。
国道バイパス沿いは和歌山市よりも賑やかで、あらゆる店が揃っています。
ところが少し裏にはいると、昔の町並みが残っています。
思い切り古い町並みであればそれなりに歴史的価値があるのでしょうが、それは根来寺辺りになります。

文化財的価値のあるおうちも点在します。

そんな岩出の玄関であるJR岩出駅です。

なかなか面白い町並みであり、駅舎です。

和歌山線はこうした昔ながらの駅舎や町並みが多いのですが、その辺りを再度見直し、それぞれの町と町とが統一的なつながりのあるようにしたら、インパクトがあると思います。
例えば施設造りにしても、質の高いコンサートホールを近隣の市町村がお金を出し合い共同でつくるとか、町並みを保存する場合も同じように連携して質の高い町並みを連続して作り上げるとか、工夫ができないものか、といつも思います。

和歌山市を除けば、はっきり言ってろくな施設がないのが現状です。
そしていい町並みがどんどん壊れていきます。
大和街道、高野街道、熊野古道など街道を中心に各市町村が気合いをあわせて施設や町並みを再構築して欲しいと思います。
高野山が世界遺産登録以来電柱をなくし、さらにミシュランで3つ星がついて、外国人の観光客が目に見えて増加しました。

そのいい教訓があるのに、なかなか手を打とうとしないで妙な開発をしているのが現状です。
そのくせ選挙になると、どこの町でもどの候補者も観光客誘致を訴えます。
観光客が来てくれる要素を壊しながら、おもてなしをできる施設がないまま誘致を進めてもダメですね。

昔、ふるさと創生事業として1億円がばらまかれたことがありますが、1億円を受け取った各自治体は、地域の活性化などを目的に観光整備などへ積極的に投資し、「経済の活性化を促進」をめざしましたが結局は無計画に箱物やモニュメントの建設・製作に費やしたりと、無駄遣いの典型で、使い道に困った自治体の中には、基金にしましたが実効はなかったというのが本当のところだと思います。

その原因は、すぐに結果を求めすぎるからだと思います。

以前も書きましたが、今大阪の中之島に桜が植えられていますが、あと20年したらすばらしいプロムナードになると思います。
これから町づくりをする時は、20年後、30年後にはどうなるだろうかという長期的な計画を立て、気合いを入れて町作りをして欲しいですね。

今回のふるさと創生は「各府省の縦割りを断固排除し、バラマキ型の対応を絶対にしないよう調整する」と詠っていますので、期待したいと思いますが、さて。

こんなことをつらつらと書いたのは、今日某広告代理店のスタッフと関西の活性化やカジノのことなどをはじめ、関西の地盤沈下はとまらないがどうすればいいかを話し合ったためです。

岩出駅前風景です。こんな景色大好きです。

岩出駅の待合室も味があります。

ホームの壁面に描かれた絵。

なかなか味のある駅舎です。

ラッピングをした電車が入ってきました。