豊田トンド山古墳現地説明会 ― 2015年05月02日 22時53分35秒
天理市豊田町トンド山古墳の現地説明会に行ってきました。
7世紀前半に築造されたと考えられる未知の巨石積み大型横穴式石室です。
周りには石上神社やウワナリ塚古墳などがありそのうちの一つですが、大きい石は3mを超えるものもあるということでした。
布留遺跡と密接に関わる有力な首長荘の墓である可能性があるということです。
ということは物部氏の墓ではないかという推測がされています。
それが正解なような気がします。
遺跡は布留遺跡を見下ろす小高い丘にありました。
遺跡は道路工事の調査の際に発見され、掘り進むとこれはたいへんな発見だということになったようです。
暑い中順番を待ちました。
女性の研究員が説明をしてくれました。
石材を盗もうとして割り、残していった石のようです。
盗掘されていなければ埋葬された人が特定できたのに、と残念です。
天理市の天理教の若い人たちも見に来ました。
かろうじて残っていた副葬品。ベンガラも使われており、棺は木で作っていたらしく、釘もありました。
削り取られて残っていた石材。
その昔はすばらしい景色だったことが伺えます。
現地までの坂道が急なので、健脚向きとの注意書き。
珍しくコオニヤンマ。
カシャ!
現地は山の中腹にありました。
写真右手の禿げたようになっているところが現地です。
ここに道がつくといいますが、もうこれ以上あちこち壊さないでほしいというのが実感です。
景気がよくなったらいつものことですがやたら工事が増えてきます。
せまい日本をこれ以上壊さないでほしいです。
そのためにすばらしい発見があったのですが、遺跡を先に発見して道路工事のルートを見直してくれればよかったのですが・・・
5月になって急に暖かい、というより暑い日が続いて、今日も真夏日のような感じでした。
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