巡航船 ― 2016年05月02日 23時45分13秒
「ここは串本向かいは大島 仲を取り持つ 巡航船」と歌われた巡航船。
これも絶滅しました。
風情があったのですけどね。
高校の時海が荒れてこの船が運航しないと、大島から通う生徒は喜んでいました。
私もよく使いましたが、狭い船内でよもやま話をしながらの島への渡りは楽しいものでした。
時代の流れといえばそれまでですが、こうした乗り物が消え去るのはやはり寂しいものがあります。
過疎化になっている現状、今運行していれば大赤字でしょうね。
今まで当然のようにあったものがなくなるということは、その周りのものもなくなりつつあるということで、目に見えたものがなくなるより、もっと厳しいものがあります。
串本に帰ると、シャッターの閉まったお店が行くごとに多くなっているのが、そのあらわれです。
写真は1979年7月です。
この巡航船は、確か和歌山市加太の友ヶ島の渡し船として活躍しているはずです。
今、友ヶ島は大人気で、大勢の人が訪れているとか。
大島も島全体を直島みたいなテーマを持った島にしたら、もっと人が来るかもしれません。でも紀南では昔から箱もの観光施設は、一時的に良くても続きません。
やっぱり自然をテーマに、紀南のすばらしい自然を後世につなげる地道な活動をするのが一番ですね。
自然に関心のない人は来なくていいというくらいにすれば、人は自然とやってきます。
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