奈良国立博物館で信貴山縁起絵巻 ― 2016年05月15日 21時14分50秒
14、15日と京都国立博物館、京都鉄道博物館、奈良博物館そして石峰寺と忙しい二日でした。
奈良公立博物館の信貴山縁起絵巻全3巻の本物を展示するのは初めてということで見に行きました。
少し時間が押していたのですが入ることができましたが、全部見るのに結構時間がかかりました。
面白かったですね。
そして1000年以上前に書かれたものなのに今でもこうして目の当たりに見ることができるという驚きがあります。
ストーリーも面白く絵も面白く、胸をはだけて体を洗う女性とか、民衆の暮らしぶりがわかるシーンがたくさんありました。
これを描いた当時の絵師のセンスがすばらしい。
そしてそれを伝える和紙の耐久力はすごいです。
人が多くて前はなかなか進まず後ろから人がジワジワワサワサと詰め寄ってくるのでもう少し見たいといってもかないませんでした。
ラッキーだったのは以前から見たいみたいと思っていた粉河寺縁起絵巻を見ることができたことで、水にぬれて見えないところもありましたがこれも楽しい絵巻物でした。
ここれらの絵巻を見ていて、空を飛んだり魔法で病気を治したり、人間の考えることはやっぱりいつでも一緒だと思いました。
このチケットの写真。フォクトレンダー35mmf2.8です。
公園で鹿を見ていたとき音もなく飛んできて目の前の木にとまった鳥です。
あとで図鑑で調べると「オオタカ」でした。
ラッキーという感じで、タムロン18-250㎜で撮りました。
これもタムロン18-250mmです。
鹿君達が前足で落ち葉を掻きわけているのが不思議で観察していると、寝床を作っていたのです。
フンワカした落ち葉のベッドを作っていたのです。
こうして落ち葉のベッドにもぐりこんで寝る準備をしていたのです。
すでに寝てしまっている鹿君もいました。
公園の隅にあったムクロジという木。
木のまたから立派なタケが伸びています。
その巨大さといい、竹を養っている健気さといい、自然は面白いなと思いました。
定番の興福寺五重の塔。
これが二束三文で売りに出されていたのですね。
日本人は時としてとてつもない過ちを犯す時があります。
廃仏毀釈がなければ、もっとたくさんの文化財が残っていたのにと、いつも残念に思います。
自然のことを言えば、京都から奈良の間に、巨椋池というかなり大きい池があって様々な貴重な生物が生息していたといいます。
それをこともあろうに田んぼや宅地にしてしまったのですね。
1933年といいますからつい最近ですね。
もし残っていれば、観光地としても生物の生息地としても素晴らしかったのにと、残念でしようがありません。
水煙の上にお月様。
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