富士山噴火はあるのか?2019年01月08日 12時56分59秒

昔子供の頃、冬の暖房は火鉢であった。
消し炭を絶やさずくべて暖をとった。
今思えば全然暖かくならないが、絶えず火があるということでいろんな遊びをした。
というより退屈だったのでいろいろ考えた。
火鉢の中の炭の火種をオキといったがその上に飴玉を載せ、灰をかぶせると飴玉が火で溶けて灰の中からマグマのように吹きだし、さながら火山噴火のようになった。
それを見るのは結構面白かった。
飴玉はマグマそのものでかぶせた灰の弱いところから湧き出してきた。

磯田さんの「天災から日本史を読みなおす」を見ると富士山の噴火のことが書かれている。
富士山噴火資料はたくさん残されているらしいが、噴煙は富士山の3倍の高さまで吹き上げたという。
火穴付近の村里には3mほど積もったという。噴煙は千葉県の銚子まで砂を飛ばし、この間は昼間でも提灯がいったという。

文中で、いま、
「富士山が噴火すれば我々は半月間、火山灰の闇を覚悟せねばならない。大量の空気が要るガスタービン式の火力発電所の電力をどのように安定供給するのかなど、金五郎の話は我々に重い課題を突き付けている」

と書いている。
また、富士山が噴火するときは5年くらい前から軽い地震が増え、2か月前から富士山中だけの火山性地震が毎日、続いたらしい。
それらが古文書に書かれているという。

いつ起こっても不思議ではない自然のパワーによる災害に対し、今からきちんと対策を練っておく必要があるのを感じる。

火鉢の飴玉マグマはかわいいものだが、実際に富士山などが噴火すればその影響は計り知れない。とはいいつつ、ハエトリグモのように手をすり合わせるだけの人たちが多いので、きちんと対策をしてくれているか、国民も問題意識を持ち自らがチェックしていかなければと思う。

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