おでんのことなど2019年01月18日 18時48分15秒

今日は暖かだった。
7℃あった。
バイクで行けたが雨が降りそうだったのでやめた。

先日の新聞の切り抜きで、磯野家の54年前のおかずはおでんで、そのおでんをいい家に飼われている感じの猫は食べなかったがマスオさんは小躍りしているという漫画があった。

私がおでんを初めて食べたのは20歳くらいだったと思う。
餃子もそのころだった。
我が家は祖母が料理をしたのでレパートリーも少なかった。

子供の頃の普段の我が家のおかずは、朝はアジの刺身かイカの刺身、昼は肉じゃが、夜がパンの場合が多かった。パン一斤を平らげたのは中学2年生頃だった。
パンにジャムをつけて食べたのは、友達の家でパンを食べさせてもらった時が初めてで、小学校6年生くらいだった。
こと食事メニューに関してはかなり遅れていた。

ただし、生きのいいイカやアジの刺身をまいにち食べさせられて、「またアジか」と文句を言ったが、今思えば贅沢なことであった。
いまどき、当時食べた刺身類を食べようとすると高いものにつき、食べる機会がない。

子供のころから食事メニューが少なかった分今でも何を食べてもおいしい。グルメではない。

おでんは、串本の町にはメニューとしてだしているお店がなく、食べる機会もなかった。
働き始めて先輩に連れられて入ったお店でそのおいしさを知った。
あちこちの居酒屋などで食べたが店独特の味があり、どのお店のおでんもよく出汁が染みていい味であった。たちまちファンになった。

マスオさんが猫も食わないおでんを喜ぶのもわかる。
その新聞記事の中で、道頓堀に「タコ梅」という店があり、クジラの皮(コロ)や舌(さえずり)をだすという。開高健さんがここの常連でよくおでんを食べたという。
『新しい天体』でその味をべた褒めである。
一度「たこ梅」に食べに行きたいものだ。

大阪に通いだして11年経つが、大阪の味の良さにはいつも感心させられる。
味が悪いなと感じたところはすぐつぶれる。

今や各コンビニのレジのわきには、おでん鍋が並んでいるが、味はともかくやはりよく売れるのだろう。まさにおでんは国民食になった。

その記事の締めくくりが、
「進化を続ける国民食のおでんに、マスオはさらに気分を高揚させるに違いない」
とあった。