河は眠らない・・開高健2019年02月09日 21時52分24秒

今朝は朝から寒かった。
昨夏に予想したとおり、ナイヤガラ瀑布まで凍るような寒波が押し寄せてきて、日本にもそれがやってきたという。
北海道などはアメリカ並みの寒波が来たら大変だ。
やはり地球は少しずつ狂ってきている。

テレビを買ってからからちょっとずつ環境を整えて、地デジも映るようにした。これで一応環境が整った。
先日から映画を何本か見た。
「モータリストダイアリー」「アバウトシュミット」などは何度見ても面白い。
今日は開高先生の「河は眠らない」というドキュメンタリーを見た。
フィルムをスキャンしながら見た。フィルムのスキャンは12駒を読み取るのに、8分から10分ほどかかるので、時々フィルムを入れ替えるために一時停止をしながら見た。
その間に出品したオークションの入札を確認する。
結構忙しい。
DVDの中で開高先生は、
「現代は考えることができる人にとっては喜劇、感じることができる人にとっては悲劇。いつの時代も考えることができる人は多いが、感じることができる人は非常に少ない。だから現代は喜劇の時代といえる」
と語っていた。
ううん、深い言葉だね。開高先生は、こういう言葉を紡ぎ出すのが実にうまい。

そして古いテレビ。
このデザインは、わたしがEV トラックを作るときお世話になった、喜多先生の力作である。
すごく好きなデザインで、暖かみと機能美がある。
音もよかった。

残念ながらチューナーがなく、画面フォーマットが今の16:9に合わないので、リタイヤさせた。
喜多先生は、「デザインというのは単に形ではなく、作るときから使う人の感性まで、トータルに設計することであって、今の日本はデザインは形だけと思っている人が多い」と常々言っている。
イタリアでデザインのノーベル賞のようなものをいただいてその記念パーティに私も参加した。
今のテレビは四角ばっかりで、味がない。とは思っていても、時代はそういうのしかなくなってきた。

開高先生のDVDはまだ途中だが、いい言葉がたくさん出てくる。
メモをとりながら見ている。