日が照らないのでゴーヤもキュウリも大きくならない ― 2020年07月26日 22時33分33秒
旅は面白い。
旅の目的はいろいろあるだろうが、国内も外国も古社仏閣を除いて、名勝地とか観光地は、一回見てしまうと後は何もない。
古社仏閣は造形の面白さがあって興味は尽きないが、いわゆる観光地は、特に観光地として賑々しく幟や店舗が並んでいると、なんとなくサメテしまう。
冷めてからが、シャッターボタンに手が行くときである。
観光地を見ているより人を見てそして写真を撮っているのが面白い。
ほとんどの人は観光地で写真を撮るが、その撮っている姿を撮るのがまた楽しい。
また旅をするとき時間があれば必ず寄るのが市場である。
そこに住んでいる人がどんなものを食べているか、でかなり生活感がつかめる。
人と人とが行き交うさんざめきに胸がワクワクしてくる。
特に外国だと日本にない様々なビックリがあるので興味が尽きない。
カメラも退屈な観光地のサメタ目線でなくギラギラランランとシャッターチャンスを狙っている。話をしながら店を冷やかすのは楽しい。
シャッターもついついたくさん押してしまう。
というのはデジイチを首から提げている、ロージンカメラマンばかりで、最近はスマホで皆が思い思いに写真を撮っている。
「オーあれってインスタ映えするよ」
「そうだね」
カシャ!
そしてろくに景色や建物を見ないですぐ車なりに戻り、LINEやフェイスブックで送っている。
カメラが単に旅の証明、思い出、記念、記録という時代は終わりつつある気がする。
見ておかなくてはいけない景色ではなく、見せて面白い景色を切り取ることに変わりつつある。
人は旅をして心の領域を増やすのだが、その土地の人や気配を心に刻み込んでこそその領域が増えるのだと思う。
現在の旅はすこし様変わりしている気がしてならない。
1975年4月串本巡航船船着き場。
残念なのは誰もカメラを見てくれていないことである。
1978年10月串本町橋杭。今はコロナでこういうキネンサツエイは無理だね。ソーシャルディスタンスをあけるととんでもない広角レンズがいる。
1979年10月潮岬灯台。今でもやっているのだろうか。
1991年3月潮岬観光タワー。屋上ではいつも強い風が吹いている。
今夜ウンドー不足解消のためウォーキングしたがそのとき見かけたバッタくんとクツワムシ君。クツワムシ君は2匹捕まえて、連れてきた。昔は竹かごでよく飼ったが、さて鳴いてくれるだろうか。
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