このごろ思うこと2012年01月15日 21時42分14秒

五條市の念仏寺陀々堂の鬼走りを撮りましたが、いろいろ考えさせられるところが多かったですね。

鬼が走ってきたのでさあ撮ろうと、シャッターに手を乗せたとき、カメラが一台、1,5m位伸び上がってきました。
それでもう写真になりません。
人の手や頭はそれほどのダメージは受けませんが、カメラが画面にはいるともう写真になりません。

そんな事はお構いなしにカメラは一脚の上で揺れ続けました。
リモコンで、下からシャッターを押しているのでしょうが、それらのショットは、ほとんどがぶれていそうな気がします。
それにご丁寧にぶっといストラップとストロボをくっつけています。

一番前の方に陣取っているのだから、そんな長い棒を立ててまで撮らなくていいと思うのですがね。

後ろの方で、3脚とはしごを立てて一瞬の切り取りを長いこと待っている人たちがいましたが、「くそっ」と舌打ちしているのが聞こえました。
せっかくのチャンスを突き出たカメラでフイにしたのでしょう。

なんとなく、世の中が自分ばかりの人が多くなっているのかなー、と別のところでも感じました。

私が場所をとっていた松の木に、子供をよじ登らせてカメラを構えることすらできなくして、結局追い出され移動を余儀なくされましたが、それでも断りも入れなかったおかーさん。あなたの子供は昇るとき、僕のカメラを蹴ったのですよ。

蹴ろうと意識したものでないのはわかっているのですが、僕はカメラでデコチン(ひたい)を打ってしまいました。
子供は親に似たのか、蹴ったのを知りながら一言も謝らないまま木をよじ登りました。

その子が大きくなって子供を持ったとき、きっと同じ事をし、同じことを子供にさせるでしょうね。どこか昔と違ってきました。

カメラマンも、ベテランで本当に上手な人は周囲に気配りをし、他の人にもショットのチャンスを与えながらさりげなく、ベストショットをものにしてます。

写真は、ニューと突き出たカメラマンならぬ「カメラン棒」です。