夏がもどった感じで暑い一日。2024年09月03日 21時47分21秒

夏が戻って来た感じ。
雨が降りそうだったが、暑かった。

それでも暑くなると思い出す。
蠅が猛威を振るう。

   やれ打つな蠅が手をする肢をする・・・一茶

が有名だが手塚治虫さんは蠅がきれい好きなので手足で体の掃除しているのである、といって、

   やれ打つな蠅の化粧の終わるまで・・・手塚治虫

と本に書いている。
(ちなみに手塚治虫さんは昆虫観察のエッセイの中に書いていて、同時にこの句を入れている。13歳の時書いたのである。)

私が子供の頃ははえ取り瓶や紙が商売の一つになっていたが、最近は蠅そのものを見ない。
蠅が少ないということはそれを餌にしていた動物も減る。

紀の川で釣りをするにもウジ虫を餌にジャコなどを釣っていた。
「ウジ虫ですか?」と聞くと「サバ虫や」とかえって来た。
なるほど鯖にわいた蠅の子だから「サバ虫」なのである。
それもなくなった。
少なくなった理由の一つに衛生状態が良くなり生息域が狭められたこともあげられる。
要は蠅の食べるものが少なくなったのである。

   やれ打つな蠅が食事だ餌がない・・・起久央


団地には百日紅がよく植えられている。
これは白いものである。

   黙読のしろさるすべりさるすべり・・・穴井太

さるすべりは夏の季語である。

ツクツクボウシが隣の木で鳴いていた。
もう夏も終わるのにこの暑さ。