会津八一と奈良(その5)東大寺参道にて2008年10月01日 23時14分08秒

東大寺参道にいつもこの托鉢僧がいる。
鉢にお金を入れると、入れてくれた人の肩を、
錫杖のようなものでたたいて御利益を呼び込むようにしている。
鹿もまるで犬のように足下にうずくまり、くつろいでいる風に見える。
昔からこの光景はあったのだろうか?

そういえば、この人里に下りてくる雄鹿は、春日山山中で権力闘争に負けた鹿という。勝ち組鹿は、原生林の中で立派な角を持ち、体もでっかいそうである。
人里に下りてきた雄の負け組は、秋になると捕まえられて、角を切られるのである。