ゼロエミッションに向けて2015年02月18日 23時26分51秒

電気自動車をやっている関係で、最近新聞記者や関連会社の方々から、

「燃料電池車が出てきましたが電気自動車はどうなりますか?」

という質問をよく受けます。
私は、

「燃料電池車の普及はうれしいことで、日本のCO2排出の20%は車関係ですので、単純計算で車がすべて電気自動車なり燃料電池車になれば一気にCO2を20%減らすことができます。これからは200km位までは電気自動車で、それ以上は燃料電池、そして大馬力を必要とする車はハイブリッドになればいいと思います」

と答えています。

「そこでいつも障害になるのがインフラへの対応で、ヨーロッパの都市では街角に充電装置がありますが、日本はまだほとんどありません。

私の通勤のパターンだと、朝30km走って駐車場に入れますが、それから8時間以上仕事をするわけで、もし駐車場に充電装置があれば、仕事を終わって帰ると、満充電なっていて走行に全く支障がありません」

と付け加えます。
近距離では、電気自動車が最適です。

長距離走行では、たとえば大阪から東京へは500km以上ありますので燃料電池車が適しています。

そうした棲み分けが必要だと思っています。
そのためにはそれらを支える水素充填スタンドと200Vでいいから手軽に充電できるコンセントがあちこちにあれば、これまでのような感覚で車を運行できると思います。

液化天然ガス車がエコでクリーンなシステムとして一時クローズアップされましたがスタンドが少ないので思ったより普及しませんでした。

アメリカが大寒波で、中国がコートもいらない暖かさという異常気象の現れを少しでも地球の本来のリズムに戻すためには、とにかく人間の経済活動で増やしたCO2を減らす必要があります。

戦争などしている時期ではないと思うのですけどねー。