薬師寺まほろば塾2011年07月18日 17時19分11秒

薬師寺のまほろば塾に行ってきました。

上野誠先生のお話があり、いつもながら面白い講義でした。
聖徳太子の話から始まり、様々なエピソードを織り交ぜながらの語り口は、先生独特のもので楽しく勉強しました。

その中で、
「行旅の病人を親しく恤みやしなふこと無く、飢死を免れむと欲して、口に餬ひて生を仮る。並に途中辛苦みて、遂に横斃を致す」ときく。朕、此を念ひて深く憫矜をます。京国の官司に仰せて、粮食・医薬を量給い、勤めて検校を加え、本郷に達らしむべし。若し官人怠緩して行わぬもの有らば、違勅の罪に科せむ」とのたまふ。
(『続日本紀』孝謙天皇、天平宝字元年十月六日条)

大筋は、行き倒れのものを援助せよという天皇の命令ですが、「・・・・若し官人怠緩して行わぬもの有らば、違勅の罪に科せむ」とのたまふ。」というところがいいですね。

このころは聖徳太子の徳治政治を希求したので、もしきちんと言うことを聞かなければ違勅の罪に科せるという、結構厳しい命令です。

今の政治や行政に欠けているところですね。これからいくと、やはりフットワークの悪い政治家や官僚、そして嘘ばかり言ってる電力会社の皆さんは「違勅の罪」に科す必要がありそうです。

講演を聴きながら、皇居を京都に移転したらどうかなと思いました。
日本が転換期にある時、遷都をしてもいいのではないかと・・・・
薬師寺

それはさておき、薬師寺に来たもう一つの目的が、会津八一の歌碑探しでした。
以前行ったのは夜でしたので、見つけることが出来なかったのですが、今回は聞いて見つけました。
薬師寺 会津八一歌碑

すいえんの あまつをとめが ころもでの ひまにもすめる あきのそらかな 
薬師寺水煙

「会津八一と行く奈良」のページで作り込みたいと思います。
それにしても日本建築すばらしいですね。
この東塔も解体修理と聞いていたのですが、まだそのままありました。
よかった。
薬師寺東塔

東塔の前の廊下に、親からはぐれた雀がいました。
まだ飛べないので親を捜してチュンチュン鳴いていました。
近くに親がいる気配がするので、何とか助けるとは思いますが、少し気になりました。
薬師寺

雀のことをいえば。我が家の私のパソコンルームの換気扇の所に、雀が巣をしています。二,三匹の雛がいるらしく、チュンチュン鳴いています。
おかげで換気扇を回せないでいます。

暑い!