紀の川大堰2012年07月28日 21時02分34秒

和歌山でバイクのブレーキシューを交換した帰り、紀の川大堰を見に行きました。

少し以前、長良河口堰反対闘争にカヌーを持って参加しました。
田中元長野知事や菅元首相などが参加してメチャ盛り上がりました。

そのイベントが終わってすぐに紀の川を走っていると、この堰が出来ていました。
ガーーンという感じでした。

長良川が何千人も集めて反対闘争していたのに、和歌山に全く同じものが特段反対闘争もなくすでに出来上がっていました。

悔しい思いをしたものです。

ほとんど反対闘争らしきものがなかったというのも、悔しさを倍にしました。
和歌山の人はおおらかですので何とかなると思ったのでしょうか?

ウィキペディアによると、
「紀の川大堰では3種類の魚道を建設した。1つ目は「階段式魚道」であり流量制御が容易で幅広い水位にも対応が可能で、かつアユ遡上実績も多いことからアユを対象に全国的に採用されている。2つ目は「デニール式バーチカルスロット式魚道」と呼ばれるもので、底生魚や比較的急流の水流を好む魚類に対応が可能でサツキマスやヨシノボリなどが対象となっている。そして3つ目は様態を自然の河川に限りなく近づけた「人工河川型魚道」である。これは既に九頭竜川鳴鹿大堰で採用されているもので、全ての魚類に対応できる。またアユの産卵床としても使用が期待されており、ウナギやモクズガニなどが対象となる。この他魚道に魚が遡上できるように誘導する呼び水水路も設置、遡上促進と流量調整を図っている」
とあります。

そしてその水路を見ました。
紀の川大堰

現状の魚道は下の写真の有様です。
草が生い茂り、流れも痩せています。

この水路でサツキマスは遡上できるでしょうか。
川の中を覗いてみましたが、魚はほとんど見えず、わずかに鯉を2匹ほど見ただけです。確かにウナギやナマズはいると思いますが、それ以外の小魚のライズも見られません。

「専門家」はこれで貴重なサツキマスが上がると思うのでしょうか?
実は、紀の川にはアカメもいるのですね。これは国がこの堰を建設する前の調査で確認しています。

サツキマスは、ここができる前は、ここから7,8km上流の岩出橋の下で良く釣れました。今は釣っている人もいません。
紀の川大堰

私は未だにここに河口堰を作った理由が、わかりません。
国のホームページでは、いろいろ建設した理由にいいことを書き連ねていますが、あてになりません。

これができるまでは、以前の低い堰を元気にあゆが登っていくのが見え、いつも風物詩として新聞に載ったものですが、最近はそれもありません。
紀の川大堰

こうして環境が徐々に、国家の手によって破壊されていきます。
そして誰も責任を取りません。

今回の原発事故でも分かりましたね。
お抱え「専門家」の言うことは全くあてにできず、ことが起これば責任逃れをするということが。

私は早急に、害あって益なしのこの堰を開放すべきで、渇水の不安のあるときだけ締めればいいのではないかと思います。

どうでしょうか?

南海電鉄 紀の川橋梁2012年07月28日 22時02分11秒

紀の川河川敷に難義しておりて、帰ろうとするとこの橋の下を通りました。
難儀したのは、紀の川に降りる道がほとんどなかったことによります。

はいれないのですね。一箇所あるのですが、そこからはもう一つ川川の道に出られなくなっているのです。

出口を探してウロウロしているとこの橋の下に来たわけです。

この橋は、1903年(明治36年)、まず現在の南海本線上り線がに架けられ、ピン結合によるフラットとラフ橋3連を、16連と3連のガーター橋が挟む形である。上り線はアメリカのAアンドP・ロバーツ設計、アメリカンブリッジ製造。

とウキペディアに書いていました。下り線は国産ということです。

なかなかいいですね。

109年経っています。いい建築物は強いです。文化遺産になります。
電車を入れたくて通過を待ちましたが、待つときはなかなか来ませんね。
南海電車 紀の川橋梁

橋梁の赤くさびた色がいいですね。
我がKLE400ももう11年目に入りました。
かなり年季が入ってきました。でも元気に走っています。
南海電鉄 紀の川橋梁