カワウソ出現\(・o・)/2017年08月18日 23時05分19秒

長崎県の対馬でニホンカワウソとみられる動物が見つけられニュースになっていました。
これは本物のニホンカワウソであれば万歳ですね。

本来いくらでもいた動物が、その数を減らし絶滅しているという現実を知ってか知らずか未だに彼らの生息域を破壊し続けています。

PHP出版の1992年12月発行の「THE21」という月刊誌を保管しているのですが、その中の記事に、

「過去13年で消えた干潟、藻場」という見出しで、

「生物の宝庫とされ水産業や環境保全に欠かせない干潟や藻場が、過去13年間で1万ヘクタールあまりも消滅、干潟は戦前に比べて4割も減少していることが環境庁の行った海域生物環境調査でわかった。干潟の分布面積は計5万1462ヘクタールで13年前の7.5%に当たる4076ヘクタール、甲子園球場の約1000倍分が消滅。消滅の理由は、埋め立て(43.5%)、炭鉱の廃坑による陥没(30%)、しゅんせつ(9.3%)。また、藻場の分布面積は20万1154ヘクタールで、前回の3.5%にあたる6400ヘクタールが消滅。うち3割は埋め立てが原因」

ということが書かれていました。  

25年前のデータですがそれからも着々と、埋め立てやしゅんせつが行われましたので、現在はもっともっと干潟や藻場がへっていると思います。

川などもダイナミックに護岸工事がやられ、カワウソなどが生息しやすい環境じゃなくなりました。

山も荒れて、栄養分が川から海に行くのが少なくなり、魚などもその種類や数が激減しています。

環境省も数字は把握しているのにその対策をほとんど講じていないということが問題ですね。

国が一つになって環境保全し生態系を守ってほしいと思いますが、今の日本では無理ですね。
せめて地方自治体が地域単位で取り組んで、自分たちの土地を守るようにしたいです。
そうしたうねりを各地で起こさなければといつも思っています。

わがふるさと紀南では、南紀熊野ジオパークとして、本州最南端となる紀伊半島の南部地域の、和歌山県新宮市、白浜町、上富田町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町の9市町村の範囲が指定されて環境保全などに力を入れています。

こうしたうねりを今指定されているジオパーク以外にもどんどん広げていってほしいです。

ともかく絶滅したと思われていたカワウソらしき動物が発見されて、久々にうれしい気持ちになりました。

もうひとつオオカミも発見されたらなおうれしいですけどね。

写真は丹生川水系ですが何年か前にはここにダムの計画がありました。また記事にも書いた紀南のジオパークの真ん中に原発の計画がありましたが、地元の反対で立ち消えになりました。
こういう運動が大事ですね。