三日目 ― 2018年08月30日 21時30分11秒
三日目。
朝早くに目が覚めたので待合室から和歌浦を見ました。
ちょうど朝日が昇るところで、街は少しオレンジに光っていました。
昔、ここからマリーナシティに続く浜でハマグリを採ったのを思い出しました。
今はほとんどないようですね。
入院患者の会話でも、
「最近のアサリは貝毒があって食べられないそうやね」
「そうやね。和田川の汚い水が流れているせい違うかなー」
「そうかもね」
マリーナシティ。
ここでリゾート博のスタッフとして和歌山県に出向し、4年間過ごしました。
朝ご飯。
シンプル。
寝ながら読む本に赤瀬川原平さんの「老人とカメラ」を持って行っていたのですが、読んでしまい、院内にあるコンビニで、この「メガロマニア」という本を見つけ、買って読みました。恩田陸というから男性かなと思っていたら、文体や描写は女性らしかったのでネットで調べると、女性で直木賞を受賞している人でした。
知らなかったのは私だけかも。
「メガロマニア」は鋭い感性が感じられる、私が好きな文体で、『NHKスペシャル』の仕事でマヤ・インカ文明を取材し、メキシコ、グアテマラ、ペルーをあちこち現地を見て回った記録の本でした。
多くのマヤ・インカ文明の遺跡の写真が入っているのも気に入りました。
ウィキペディアに顔写真が載っていますが、そういえば昨年直木賞の受賞者の中にあったな、と思い出しました。
本屋大賞も同時に受賞したので一時話題になりましたね。
読み進みながらそれらを受賞した理由がわかりました。
面白い。
この二日間は、隣のベットの患者が熱を出し、真夜中でも回診があったりして余り深くは眠れなかったので、家に帰ってからもややモーロー状態でした。
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