今その瞬間2008年03月20日 21時04分38秒

下手でも、長いこと写真をやって来た。
今日は雨で肌寒いのでどこにも行かず写真や本の整理をした。
多いときで1ヶ月約10~20本撮っている。
それが1971年からネガを整理しているので、36年になる。
36年×12ヶ月×15本として、約6400本以上のネガやポジがあることになる。実際は捨てたりしてかなり少なくはなっているが、ケースに入っているだけで2000本ある。
一応整理はしているのだが、それをパソコンデータにしているので時間がかかる。
ましてコンタクトを見ていると、ついついのめり込んで、ああここはこう撮ればよかったとか、思いも寄らないいい写真が見つかったりするので、寄り道をしてしまい前に進まないというのが実際のところである。

これまでも会心の作というのはほとんどないが、写真を撮った日や前後の経緯は忘れていても、いいチャンスでシャッターを押した情景というのはいまだに鮮明である。
また、写真に気力が乗っているときは、シャッターチャンスを神様が用意してくれるような気がする。

熊野では珍しく大雪の降った日、もっと雪を見たくて十津川村まで走った。
まだ時間が早かったので、雪もそれほど消えてなく、面白い轍ができていた。
ここへ犬が来たら面白いな、と思っていたとき、ひょこひょこと寒そうに犬がやってきた。
このときボクは、轍の真ん中に来い、と念じた。
ここでは、轍の真ん中でなければだめだったのである。
やったきたね。
わんちゃんはきっちり真ん中を歩いてくれた。
できあがってみると写真的には、さほどインパクトのあるものではなかったが、やっぱり神様が歩かせてくれた気がするのである。
これがその時の写真である。