文楽のことなど2012年11月30日 23時40分52秒

文楽人形
2年ほど前文楽を見に行った時挨拶にたった、時の市長の平松さんが、「文楽は東京でやるときは満員でチケットがとりにくいのに、大阪はいつもすきすきです」といって文楽に足を運んでくださいといっていました。大阪より東京の方が動員されるというのは少し残念ですが、国立文楽劇場の位置にも関係すると思います。
場所的に少し行きづらいところにあります。

それと、大阪はコテコテ文化の方がいいので文楽があるときは入り口に露店などを立てて盛り上げたらいいのですが、今はそれができないですね。昔は繁華街の中心で、盛り上がったと思います。

橋下さんはきちんと人が入らないと助成金を減らすといっています。

文楽を見ていて感じますが、人形はすばらしいのですが、詠いの言葉がわかりづらく聞きづらいところがあります。
「キャリーパミュパミュ」なんていうことばが存在する時代に少し理解されず、若い人にはうけないかなと思います。

物語をよほどいい筋立てにしないと若い人向けではないような気がします。その点、歌舞伎はいろいろダイナミックに趣向を凝らしてたくさんの人を呼んでいます。落語や能楽もいろいろ工夫をしています。

文楽は、演目も古い物語が多く、今の若い人にはわかりづらいかもしれません。
文楽も、シナリオや演出家を加えて新しい方法でリメークしたらどうでしょうね。新しい演目をやるということは人形操作にも新しい方法を取り入れなくてはならず、それが伝統に深みを与えるのではないでしょうか。

伝統をふまえつつ新しいことにチャレンジすることが、伝統を紡いでいくことだと思うのです。

文楽は今その岐路に立っていると思います。
今のままでは現状維持が精一杯かな。

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